Future Journey

再生への覚悟
ニデック株式会社代表取締役社長 岸田光哉です。
はじめに、当社の会計不正および品質問題の疑義に関して、当社を支えてくださっている多くの皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。
2026年6月18日に開催された株主総会においては、多くの株主様より当社の現状に対する厳しいご批判やご指摘、そしてご心配の声を数多くいただきました。そのようななか、全議案が可決されたことは、新体制によるニデックの再生、そして企業価値向上への取り組みに対する力強いご支援のあらわれであると同時に、改革を必ず遂行すべきという明確な意思表示であると重く受け止めています。今回の株主総会でご承認いただいたことを新たな出発点として、引き続きニデックグループ一丸となって抜本的な改革を断行してまいります。

風土・制度・プロセスの変革
今回の事態は、特定の個人の問題というよりも、組織としての風土や制度、プロセスによるガバナンスの機能不全が一因であると考えています。そのため、私たち一人ひとりが再生に向けて自ら考え、自ら自主的に取り組んでいくことが必要であると私は考えています。
私たちは今、全社を挙げて抜本的な見直しを進めています。まず、風土について。上意下達の文化を脱し、心理的安全性が保たれた自由闊達な対話が生まれる組織をつくります。そのために、所属や役職を超えた意見交換ワークショップやタウンホールミーティングを積極的に行い、社員が互いに意見を交わせる環境づくりに着手しています。次に、制度についてです。内部通報制度の拡充や『正しく遂行する』姿勢を適切に評価する人事評価制度へと刷新しています。また、プロセスにおいては、業績責任を負う事業部から経理部門を完全に独立させ、正しい実績を報告できる体制を構築しています。

ここから明日へ
今後、私たちは常に『正しさ』を最優先とします。これまでの企業文化や風土に縛られることなく、組織として正しく理解・実行されていない慣習は例外なく見直していきます。そして、我々が改革に向けて歩んでいくべき道しるべとして「Re-Definition宣言」を掲げました。「正しさと誠実さ」「夢と誇り」「多様性と持続可能性」を前提とし、『モノづくり技術とあきらめない心で、世界と向き合い、共に前進する』。将来的にはこの指針をパーパスへと昇華させ、社会的価値ややりがいを追求していきます。再び皆様のご期待にお応えできるその日まで、再生に向けて全力を尽くしてまいります。

Kishida in Action
社長自ら国内外の拠点へ足を運び、社員と対話を重ねる姿を追うドキュメンタリー動画です。本気で変革に向き合い苦戦する姿や、社員たちとともに信頼回復を目指すプロセスまでも開示。変化に挑むニデックの現在地を、熱量そのままに映し出します。